アルコール依存症家族の対応

アルコール依存症者を専門治療につなげる効果的な家族の対応

アルコール依存症者本人に専門治療を受けさせるにはどうすれば良いか。
まずは家族が自助グループに参加してみたり
専門機関や地域の保健所、精神保健福祉センターの
相談窓口を訪ねてみましょう。

 

そしてアルコール依存症者本人を専門治療に結びつけるための対応や
説得は次のように実施しましょう。

 

まずは家族の理解

  • 飲酒によって起こる問題は病気から生じる
  • アルコール依存症は回復できる
  • 家族の役割は何か

ということを家族みんなが理解する必要があります。

 

理解を深めるために、専門治療機関が実施している
家族向けプログラムへ参加するのもよいでしょう。

 

本人の長所を見直す

アルコール依存症の理解が深まり、家族向けプログラムなどで
家族の孤立感がやわらぎ、回復への兆しが出てくると
アルコール依存症者本人の良いところを思い出し始め
前向きで好意的な見方や対応ができるようになります。

 

それにより、家族のメッセージを伝える勇気やエネルギーも
持ち直してきます。

 

逆に否定的でどうでもいいやといった対応をしていると
依存症者は責められているという気持ちから
否認を強めて、飲み続けることになります。

 

気持ちを伝える準備をする

家族や周りの1人1人が、依存症者の飲酒時の言動や
自分が心配してるという気持ちを
できる限り分かりやすく伝える準備をします。
内容はみんなで相談し、前もって手紙に書いておくと効果的です。

 

説得のタイミングをはかる

説得の絶対条件は、依存症者本人が素面の時です。
本人が飲酒で起こした問題で困っていたり
助けを求めることが起こった時、
体調が悪くなった時などは説得を成功させるチャンスです。

 

本人が飲んでいる時、酔っている時は
せっかくの説得も聞いてもらえず、さらに怒りを引き出し
逆効果の対応になってしまいます。

 

心を込めて説得

家族それぞれが、飲酒で困っている事実と
治療を受けて欲しい気持ちを伝え
心を込めて説得します。

 

すぐに受診を

前もって受診先を決めておき、アルコール依存症者本人が
治療を受ける気持ちになったらすぐに行動に移しましょう。
本人と家族との間で、断酒だけでなく受診まで約束することが大切です。

 

受診予約をしておいて、できれば説得をしたその日に
受診してもらいましょう。

 

受診施設の相談は、精神保健福祉センターや保健所、
市町村の精神保健福祉課の相談窓口、自助グループなどで
対応してもらえます。

 

あきらめない

説得がうまくいかなかったときでも
決してあきらめずに次の機会を待ちましょう。

 

内科医、専門援助者に協力を求めよう

治療介入、説得の場には家族だけでなく
できるだけ専門家に同席してもらうようにしてください。

 

内科受診時に専門医を紹介してもらったり
職場の嘱託医や保健師に頼んだり、
EAPの体制があれば相談してください。

 

最終通告は慎重に

家族にとって、ついに限界が来てしまったら
治療をしてくれないなら別れるしかないと
最終通告を迫るしか無くなります。

 

この対応は、頼ってばかりで甘えているアルコール依存症者本人の
目を覚まさせる効果もありますが、
逆に本人の怒りや否認をますます強めてしまう場合もあります。
考えられる全ての対応をやり尽くしてしまったときの
手段と思ってください。

 

たとえ本人が酒をやめたいという意志を持っていても
自分ひとりの力ではやめられない病気になっているのです。
そこで「あなたひとりの意思だけで断酒をするのは不可能。
でも同じ悩みを持つ人同士で協力しておこなう断酒法があるそうだから
是非やってみてほしい。私たち家族も応援するから」
と具体的な対応策を伝え、やる気を起こさせるのが良いのです。

だれでも出来る、”お酒を減らす心の作り方”
>>>方法はこちら